君が笑ってくれたから

「ほんっとうに、永茉って馬鹿だよね…」
 
そう言いながら華鈴は顔を上げた。
 
その時、その瞬間、華鈴は涙を拭って笑ってた。
 
気づけば空は真っ暗…。
 
屋台の光に照らされている華鈴の笑顔は誰よりも輝いている。

「華鈴…。永茉ね、華鈴の事大好きなの!」

「知ってる!私もだーい好き!」
 
幸せな空間だな。

「待って待って!私もまぜてー!」

霞が華鈴と永茉の方に走ってくる。
 
すると華鈴は言った。

「霞も…」
 

「「だーい好き!」」


 華鈴と永茉の声が合わさる。
 
霞も言い出す

「この3人…」


「「「だーい好き!」」」

 
永茉、華鈴、霞の声が揃う。
 
そして3人で笑い合う。
 
ずーっとこうして居たい。
 
でも、それはきっと叶わない。
 

それでも…絶対に3人の友情は途切れないだろう。

 
その日の後から、3人で居ることが増えた。
 
勉強もたくさんした。
 
でも、それだけじゃない。
 
永茉と恵は部活で話したり、部活終わり一緒帰ったりした。
 
海夢、叶菜、魅零は永茉たちと6人で遊びに行ったりもした。
 
海夢たちは、行きたい高校はバラバラになったらしい。

でもそれは、系統が違うからこその良さだと思う。