君が笑ってくれたから

急に話を振ってきて少し戸惑ったがすぐに答えた。

「永茉、そんなに嫌じゃない。でも、可愛子ぶってるとか、一人称やめろとか、言うのやめて…」

「だってさ。」

「…へぇー。そう…。」
 
海夢は少し驚いていた。
 
そこに叶菜と魅零が話しに入ってきた。

「実は海夢、2年生の時のこと永茉たちに謝りに来ようとしてたんだよ!」

「海夢はツンデレだからなー。」
 
珍しく魅零は厨二病みたいな言葉は出してこない。

「本当に?」
 
霞が少し疑いながら言う。

「うん!あと、私も謝らないと…。永茉、ごめんね。」

「え、叶菜ちゃんはなにもしてなかったよ?」

「見てただけだったから。海夢を止めようとしなかったし…。魅零も謝りなよ。」
 
叶菜は微笑んで言った。

「我が悪いとは思ってはいないが…まぁ、すまなかったな。」
 
魅零は永茉に近ずいて来る。
 
そして小声で言った。

「仲良くしような」
 
そして魅零は微笑んだ。
 
その笑顔は厨二病なんて無かった。
 
ただの可愛い普通の女の子。

「うん」
 
永茉は頷いた。

それを見て海夢の方を向いた。

「海夢も謝るのだ!」
 
みんな、海夢の反応を待った。

「なんであんたらが謝んの?」
 
みんな、海夢の言葉に戸惑った。

「え?私も悪いことしたから…」

「あたしより、悪いことしてないでしょ!」

「どうしたんだよ…。」
 
叶菜と魅零は少し焦っているように見える。
 
すると、華鈴が話に入る。

「ねぇ、海夢。分かってるんでしょ?」

「なにを?謝らなきゃいけない事か?分かってるよ!でも、ここで言う気はないなー!」

「だよね。だってここ、居心地悪いもん!」
 
共感しながらも両方相手を警戒してる。