君が笑ってくれたから

「無理やり言わせてねぇよ」

「でも…その子普通に可愛いよ?」
 
海夢と叶菜が話している。

「可愛いとか言う問題では無いのだ!」

「一旦、厨二病から離れようか?」

「何故だ!」

「うーん?ちょと反応にめんどくさい」
 
魅零はひとりでなにか楽しんでいた。

叶菜はそれを止めようとしていた。
 
(何を見せられているんだろう?)と永茉は思っていた。

「一人称永茉はやめろ。それだけだ!」
 
海夢は言った。
 
永茉は気づけば言葉を発していた。

「なんで?」

「は?」
 
永茉は海夢を怒らしたらしい。
 
海夢は殴り掛かるように近ずいて来る。
 
でも、本当に一人称なんかどうでもいい。

「ちょと…!さすがにそれは…!」

「我が止めてやる!」
 
魅零が海夢を止めようとする。

「なんだよ!邪魔すんな。」

「ダメだ!さすがに危険だ!」
 
その時に足音が来る。

「私らの永茉になにんしてんの?」

「ほんっとに!先生にはもう言ったから!」
 
ガチギレしている霞と、自信満々な華鈴が来てくれた。

「は?がちかよ?」

「我は怒られないぞ!怒られるのは海夢なのだ!」

「あーあ。3人とも怒られるねー。ずっと見てたし。」
 
その日から、またいつも通りの日常が戻っていた。
 
クラスも同じにならないようにしてくれた。
 
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「なんでここに居んの?まだ、反省出来てない?」
 
霞が怒っている。霞が怒るのは珍しい。

「喧嘩売るなよー。別に何もしないって」

「なら、どっか行ってよ。」
 
華鈴が少しイラついた口調で言う。

「我は金魚すくいを全制覇する為に来たのだ!」

「だから、無理だって。」
 
叶菜と魅零はふたりで馬鹿みたいな話をしている。

「何も無いなら早くどっか行って」

「えー。そんなにここに居ちゃだめ?」
 
なぜか海夢達はここに居たいらしい。

「だめ!」

「なんで?」

「永茉が嫌かもしれないじゃん…?」
 
永茉の事考えててくれたんだ。

「えー?あたしらの事?華鈴、最近永茉と話してないのに?庇うんだ。」

「…別にいいでしょ…。永茉はどうなの?」