「どうでしょう? 女の子って、そういう恋愛相談をパパにしますかね?」 「人によるだろうけど……仲間外れは寂しいな」 「ふふ、じゃあ一緒に聞きましょう」 そんな未来を思い描くだけで、胸に幸せが満ち溢れる。 「陽茉梨に理想の夫婦だと思ってもらえるように、円満でいないとね」 「はい」 それから二十数年後。陽茉梨の恋愛相談を飛び越えた結婚報告に、ふたりは大いに驚くことになる。彼女が湊人とともに伊織と千鶴の前にやってくるのは、もう少し先の話――。 Fin.