策士な外交官は計画的執愛で契約妻をこの手に堕とす


柔らかな膨らみの弾力を楽しみ、その先端の尖りを親指の腹でそっと可愛がると、彼女は細い首を反らして甘い吐息を漏らす。

「はっ、ぁ、ふ……」

緩急をつけながら刺激を与え続け、伊織の手や唇に慣れてきた頃合いを見計らって片手を下半身へと伸ばした。

「あっ……」
「怖い?」

尋ねると、千鶴は口を引き結んで首を横に振った。その答えに背中を押され、下着の中に手を滑らせる。

誰にも触れさせたことのない千鶴の身体を自分が暴いているのだと思うと、頭がどうにかなりそうだった。

千鶴の反応を窺いながら敏感な部分に触れ、嫌がっていないのを確かめながら少しずつ進める。

指を動かすたびに水音を立て、伊織を受け入れる準備をする従順な身体が愛おしくてたまらない。

羞恥と快感からぽろぽろと涙を零す千鶴は壮絶なまでに色っぽく、これ以上ないくらい大切に守りたいという庇護欲と、もっと凶暴なまでの快楽を与えてさらに泣かせてみたいという醜い嗜虐心が同時に芽生えた。