今日はあなたを困らせたい

はあああああああ?

教師!!

学校の先生?

しかも、私の担任!?


タカさんの顔を見ると、既に先生の顔をしていた。


「遠藤思織。やっと見つけたぞ。俺の受け持ちで不登校なんざ、絶対に許さないからな。」

「なっなっなっ!!!」

私はこれでもかというくらいの、後ずさりを決めた。

「俺は佐竹文孝(サタケ フミタカ)。今年から、遠藤のクラスの担任だ。よろしくな。」

そう言ってあいつは、私に右手を差し出した。

私は、それを払い退ける。

「ほう。意気がいいな。」

「私はまだ、あんたを信用した訳じゃないからね。」

「だろうな。」

教師のクセに、肝が座ってる。


「大体、本当に教師なの?」

「ええ!!そこを疑う?俺、一度も教師って事、疑われた事、ないんですけど。」

その軽い感じが、信じられない!

「見せて!証拠!」

私は右手を差し出した。

「こんなんでいい?」