「……ちょっと」
「ん?」
「『めっちゃエロかった』って、さらっと言わないでくれる!?」
「え? いや、読ませてくれたじゃないですか。事前にチェックお願いしますって」
「そ、それはそうだけど……」
「ていうか、あの描写すごかったですよね。先生、あんなのどこで勉強したんです?」
「~~っ!!!!!!!」
私は机をバンッ!!と叩いた。
「もういい!!! その話やめ!!! 終了!!!」
「えー、取材として聞きたいんですけど?」
「取材じゃない!!!!!」
「先生、自分の漫画のこと語るの嫌なんです?」
「今の流れで語れるわけないでしょ!!!」
「でもこれ、売れすぎて続編決定らしいっすよ?」
「は?」
「編集長がさっき連絡くれて、『ぜひ続編も』って」
「…………」
「先生、逃げられないっすね」
「……はぁぁぁぁぁぁ……」
私は天を仰いだ。
(なんでこんなことに……)



