先生、それは取材ですか?



「すごっ……!」

「お、先生もこういうの好きなんですね」

「……べ、別に……」

「いや、めっちゃ目キラキラしてますけど」

「……うるさい……」

イルカショーが始まると、私はつい夢中になってしまった。

しばらくして、ふと隣を見ると、橘がじっとこっちを見ている。

「……なに?」

「いや、楽しそうだなーと思って」

「……」

「……やっぱり先生、デート向いてますね」

「うるさいってば!!」

こうして私たちのデート(※取材)は幕を閉じた。