「……なんでこんなことに」

「先生、顔色悪いですよ?」

「お、思ってたより怖かっただけ……!!」

「へぇ~、じゃあ次はお化け屋敷行きます?」

「無理無理無理無理!!!!」

即答すると、橘はおもしろそうに笑った。

「先生、ちょっと怖がりすぎじゃないですか?」

「う、うるさい……!!」

「大丈夫ですよ、僕が隣にいるんで」

「そ、それが余計に不安なんだけど……」

「ひど」

口ではそう言いながらも、橘は楽しそうだった。

結局、私は流されるままにお化け屋敷へ……。