「ねえ先生、取材の続き、しましょうか?」
橘がそう囁いた瞬間――
ドンッ!!!!
「うわっ!?!?!?」
突然、天井から大きな音がして、部屋全体が揺れた。
「え、なに!? 地震!?」
「……いや、これ……」
橘が天井を見上げると――
ズルッ!!!
「うわああああ!!!!」
天井の点検口が開いて、何かが落ちてきた。
「っ!!??」
布団の上に転がったのは……
「…………編集長?」
「………………」
編集長が、ものすごい顔でこっちを見ていた。
「……見てしまった……」
「いやいやいや、なにやってんですか編集長!!?」
「違うの!! これは違うの!! 取材の一環で!!!」
「先生、それ説明になってないですよ」
「うるさい!!!」
混乱する中、編集長は立ち上がると、一言。
「とりあえず……後で話そうか」
「うわぁぁぁぁ……」
先生、無事じゃない方向で終わった。



