先生、それは取材ですか?

送った瞬間、鼓動がさらに速くなる。

しばらくして、橘から返事が来た。

「了解です 先生の家でいいですか?」

私は震える指で「いいよ」とだけ返した。

そして、深く息を吐く。

(……大丈夫。取材だから)

そう言い聞かせながら、私は玄関の方を見つめた。