マスクをするメイファンは、蔑む様な冷ややかな目で彼女を見ると、無言でアクセルを回し再び走り出した。
「どうしたんだろ、メイファン」
「‥なんか怖い顔してたね」
予定通り繁華街を一周すると、メイファンは国道を通過し、港方面へと進路を変えた。
「あれ?バイパス流すんじゃないの?」
困惑するサヤは、メイファンに続くセイラを追いかけ、二人の後を追った。
「うわ~‥完全に港ルートじゃん。
やっぱ花魁も今日潰すのかな」
「‥‥‥‥」
違う。
メイファンは明らかに先ほどの大奥の女を見てから様子が変わった。
これは一悶着ありそうだなあと、親衛隊長は手首をブラブラさせてウォーミングアップに入った。
「別にケンカになってもサヤは大丈夫でしょ。
こんだけ人数いるんだから、後ろの方で踊ってても誰も気づかないよ」
「そだね。踊ってよ」



