紫禁嬢─魅せられし夜





その辺りの話は聞いた事が無かったが、メイファンが仕事で使えないこいつらをムリに引き止めるとは思えない。


薫子との話し合いの時も、今はあまり人数に執着していない様な事も言っていたし、引退させてと言えばさせてくれるのではないだろうか。






「その花魁ってチームも吸収すんのかな?」






サヤが答えた。






「たしか花魁って、ウチらのタメは多いけど下はそんなに人数居ないから、バレンタイン以降なら楽に潰せるかも」







次に春子が言った。







「でも紫禁嬢をデカくしたいなら、引退式でゴソッと人が減る前に吸収するんじゃない?」



「いや、今はあんま人数に執着してないって言ってたよ、この前」



「そうなんだあ」







愛美李亜、四天玄女、死風恋堕、淫我。

そして殺御前。


この短期間で紫禁嬢が吸収したのはこの5チーム。



仮に残り全てのチームを吸収するとしても、おそらく今なら更に短期間でも可能だろう。








「あと何チームくらい残ってんの?

この街のレディース」








私の問いにサヤが指を折りながら答えた。








「えっと、焔、黒宝石、大奥、夜響美音‥

あとはキャッツ、花魁で6チームかな」



「けっこう残ってるね」



「でもこのペースで行ったら来年には全部なくなって、みんな紫禁嬢になっちゃうよね。

町おこしでもするのかな」







サヤの冗談に乗っかる春子。







「紫禁嬢の町へようこそー」



「名物はウチのクマが川で取った魚の塩焼きでーす」



「あ、セーラ居たの?」



「!?

‥って、いねーじゃん!ビックリした‥」