紫禁嬢─魅せられし夜






70人。


もはやレディースの数ではない。




ここまで大きくなると、メイファン一人で管理するのにも限界が来るはず。

さすがに皆、メイファンを恐れて反乱を企てる者などは出てこないだろうが、下まで目が行き届かなければどんなイレギュラーな問題が発生するかは分からない。


私はメイファンのシノギに口出しするつもりはなかったのだが、軽い助言を口走った。







「ねえメイファン、二つに分けちゃえば?

こっちの県北を本部にして、県南の奴らを支部にするとか」



「‥支部は考えてるよ」



「え、そうなの?」



「でも、今じゃない」



「いや、だってもう70人だよ。大丈夫なの?」



「たかが70人、でしょ?」



「‥‥‥‥」







本人に自信があるならこれ以上は言うまい。


紫禁嬢はメイファンの組織なのだから。








「殺御前のメンバー全員の同意を得たら、一度連絡して」



「ああ、わかった」