外へ出ると、私たちが乗ってきたサヤの単車に先ほどの髪の長い女がまたがっていた。
「お姉ちゃん面白い事するね~。
族車においたしたら、何されても文句は言えないよ~」
「‥‥‥」
サヤが詰め寄ると、先ほど同様、横顔の薄ら笑みを浮かべる髪の長い女は、単車の風防に貼られたステッカーを指さした。
「これ、なんて読むの?」
「あ?」
ステッカーに書かれた愛美李亜という当て字。
サヤ達のチーム名。
「エミリアだよ、なんか文句ある?」
「‥‥へえ、忠義心があるのか無いのか分からない名前だね。
救いの無い悲劇がお好み?」
「ハァ?意味なんか知らねえし。
つーかアタシの単車から降りろよ。殺されたいの?」
「‥‥‥」



