紫禁嬢─魅せられし夜





この街でレディースをやっていれば、こちらの人数は既に噂で知っているはず。

その為にメイファンは港へ姿を現したりと仕込みをしてきたのだから。








「‥一応、聞くけど、

拒否したらウチらはどうなる」



「この前までは人手不足で、潰して吸収の一択だったんだけど、今はそこまでこだわってないの。

たかが10数人、黙ってても誰かが勝手に連れてくるし」



「なら‥‥」



「金でもいいよ」



「!!」








てっきり、意地でも吸収するものだと思っていた私にとって、これは予想外な展開だった。








「毎月、決まった義理代を私に払えば、このまま走らせてあげる」



「ハハ‥‥ヤクザかよ‥‥」



「‥‥‥‥」







メイファンが持っている仕事と、それをこなす人手の数。

そのバランスが今は人の方に傾いていて、ムダに人を増やすくらいなら金をせしめた方がいい。


そしてまた仕事が増えてきたら、そのタイミングで人を増やせばムダがない。


おそらくメイファンが言っているのはそういう事だろう。








「ウチに入れば金は稼げる。

払うか、稼ぐか、潰れるか」



「‥‥‥‥」



「すぐに答えが出せないなら、三日待つよ」