紫禁嬢─魅せられし夜





そして翌月。


年が明けてからも紫禁嬢の勢いは止まらず、メンバーは増える一方だった。







「今日セーラは?」



「冬眠した」



「次に会えるのは春かあ」








この日、私は珍しくメイファンと二人で出かけ、殺御前というチームの頭に会いに向かっていた。







「セーラは優たちと、エミリって子をスカウトしに行った」



「ふうん。どんな奴?」



「族じゃないらしいけど、中学の頃からしょっちゅう捕まっては出てを繰り返してて、犯罪に対しての感覚が麻痺してる子みたい」



「メイファンが好きそうな奴じゃん」



「正解」







今日の話し合いはいつものように仲間を総動員する訳ではなく、場所も昼間の喫茶店と穏やかな感じの顔合わせだった。








「あいつみたいだね」







待ち合わせ場所に到着すると、店内のテーブル席に一人で座る女を見つけ、私たちはそいつの元へ向かって席についた。








「あんたが薫子?」



「ああ」








サヤがヤバいと言うだけあって、中々に貫禄のある女だ。








「私はメイファン。

率直に言うけど、私の下に付かない?」



「‥‥‥‥。」