紫禁嬢─魅せられし夜





焔の前に立つと、ネネの近くにメンバーが集まり、全員が殺気立った表情でこちらを睨みつけてきた。







「元気だよ。

あんたのツラを見たら、気分は害されたけどね」



「ウチに入る気にはなった?」



「ならないねえ、ここに居る誰一人」



「‥‥‥‥。」








無言で笑みを浮かべるメイファン。


向こうはいつでもヤル気の体制。



メイファンの言葉次第では、いつ乱闘が始まってもおかしくない状況。









「ネネ、紫禁嬢はもっとデカくなるよ」



「‥脅しのつもりかい」



「脅されてる内が華だよ」



「‥‥‥‥」









クスッと笑いながら振り返り、皆の方へ戻るメイファンに続き、私たちも歩き出した。









(やけにこだわるな、ネネに)








仲間の元に戻ると、ネネ達はこちらを睨みつけたまま、緊張状態を保っている様子だった。









「帰るよ」








もう用は済んだらしく、メイファンはそう言ってGSにまたがり、私たちは港を後にした。









(時間の問題だろうな。

あいつが紫禁嬢の特攻服を羽織るのも)