紫禁嬢─魅せられし夜





左京の様に金の為に積極的に動く者や、ちょっとした小遣い稼ぎ感覚で仲間を勧誘する者が増え始め、

そこからはネズミ講の様にメンバーが増え続け、翌月の12月には紫禁嬢のメンバーは50人を軽く超えていた。


発足から僅か半年でこの人数だ。









「今夜は海でも見に行こっか」








12月24日、日付が変わる少し前。


公民館の駐車場に集められた紫禁嬢のメンバーは、皆の前に立つメイファンの話に耳を向けた。








「港に行くってこと?」







優が尋ねた。







「ただし、ケンカは無し。

向こうから売ってきた場合は買ってもいいけど、こっちからは何もしない」



『‥‥‥‥』



「私たちは、ただ姿を見せるだけでいい」