考えてもいなかったが、もし複数のチームが徒党を組んだらこれまで以上の脅威になる。
紫禁嬢が他のチームを潰している事など、とうに噂で回っている訳だから、潰されない為に対策を考えていてもおかしくはない。
「焔も今夜、走ってんのかな?」
ふと、後回しにしていた事案を思い出した。
「走ってるだろうけど、焔は港に直行じゃないかな」
「港?」
「普通はどのチームも、国道を流したあとギャラリーの居る繁華街を経由してから、警察が入って来ない港で一旦休憩するんだけど、焔が繁華街に寄ってんの見たことないんだよね」
「ふうん。硬派っぽい奴らだったし、ギャラリーの前でカッコつけるの恥ずかしいんじゃない?」
「そういやウチらはこの後どうするんだろ」
サヤはそう言って再びメイファンに並んだ。
「ルート、この後どうするの?」
「産業道路あたり走って、バイパスに戻って解散でいいんじゃない」
「港は行かないの?」
「サヤがケンカしたいなら行ってもいいよ」
「よし、今日はやめとこう」
事前に言っていた通り、メイファンはこの日の流しは軽めに走ってお開きとなった。



