紫禁嬢─魅せられし夜





そして土曜日の夜。


市内中心部にある広い公園に淫我のメンバーを呼び出した私たちは、相手が到着するやいなや、30人で一斉に取り囲んだ。








「総長は誰?」







メイファンが歩み寄り、仲間は道をあけた。







「‥‥あたしだよ、あんたがメイファンか」



「その特攻服捨てて、ウチの特攻服着ない?」



「冗談言うなよ‥‥先代にボコられるっつの」



「ヤッテいいよ」



「!?」








冷たく囁いたメイファンは、早々に話を切り上げて単車の所へ戻って行った。








「アンリ、おいで」



「?」








ケンカが始まると同時に、私はメイファンに呼ばれて付いて行った。








「あたしは戦わなくていいの?」



「親衛隊長の役割は私を守護する最後の砦。

こういう汚れ仕事は下の人間に任せな」



「‥‥‥‥」









乱闘に振り返る私。








「その汚れ仕事、統括さんが一番張り切って遂行してますけど」



「セイラはいいの、クマだから」



「真顔で適当な答え返された」