こんなあっさり潰される事が決定して、的にされたチームは気の毒な気もするが、どの道、この調子でいけば県内全てのチームが紫禁嬢に呑み込まれるのは時間の問題だ。
「メイファンさん、加入希望の後輩連れて来ました」
しばらくすると、風香たちの後輩が、更に年下の女を二人連れて私達の所へ現れた。
「そう、よろしくね」
『よ、よろしくお願いします』
さすが風香たちの後輩。おそらく本人達の意思は関係なしに強制的に連れて来られたのだろう。
顔が二人とも怯えている。
「じゃあ、これは二人分の報酬」
「ありがとうございます」
メイファンが財布から出したのは一万円札。
一人の勧誘につき五千円の計算になる。
「そんなにあげてんの、お金」
「千円札が無かったしね」
「破産してもしらないよ~、お金はもっと大事に使いなよ」
「人が増えればそれだけ回せる仕事の量も増える。
必然的に私の財布も厚くなるからいいの」
「でもさあ、上納金だって数千円なんでしょ?
月に1回だけ仕事して、あとは一切手伝わないって奴とか出てくるでしょ」
「出てくるだろうね」
「‥‥‥?」
そんな事は分かっていると言わんばかりの返答。
どんな対策を考えているかは知らないが、メイファンならきっと破産する心配はないのだろう。
「セイラが買った単車ってどんなん?」
「LTD」
「ふうん。知らん」
「‥つーか、いつまで膝枕してんだよお前」



