紫禁嬢─魅せられし夜





メイファンに呼ばれ、私はなぜか隣に立たされた。








「門出の前に、幹部の紹介しとくね」



(‥‥ハ?

幹部ってまさか‥‥‥)








メイファンを中心に、両隣にセイラと私が立たせれている時点で、おそらくそういう事だろう。








「紫禁嬢、統括、セイラ。

それと、親衛隊長、アンリ」



「ちょいちょい‥

私メイファンのおっかけですか‥」








こちらに軽く振り向き、フフッと笑って話を続けるメイファン。








「現時点での幹部はこの二人。

そしてここからが最も重要だからよく聞いて」 



『‥‥‥‥』








事前に何も知らされていない上、拒否する間もなく隊長にされてしまった私だが、既に話は次の段階へと移り変わってしまった。







「紫禁嬢はこれから、上納金制度を取り入れる事にしたから」



『!?』



「でも安心して。

上納金って言ってもあんたらの財布から金を出せって言ってる訳じゃなく、私が与えた仕事の取り分から月に1回、数千円引くだけだし、それを払う義務が発生するのも末端のメンバーだけ」








サヤがおそるおそる聞き返す。







「‥末端とは‥なんぞや?」



「幹部以外は親衛隊と末端、この二つに分類する」



「‥私はどっち?」



「サヤ、明理、風香とリリカ。この4人は親衛隊。


末端以外の人間は上納金は無いし、逆に毎月私が手当てを出すよ。微々たる物だけど」



「マジか、ラッキー」