それから三週間あまりが経過し、この日私は二輪免許の本試験会場に居た。
「どうだった~?」
「余裕。光らなかったら100円あげる」
「何番?」
「1162」
教習所での卒検までを町内最速レベルでクリアした私は、免許センターでの本試験を受け終わったところだった。
ちなみに学科試験に合格していると、電光掲示板に自分の受験番号が点灯される。
「ほら、光った」
「スゲー、1発合格じゃん。
そういや小学校の頃から頭良かったもんね」
「顔と頭と身体、全部良かったよ」
暴走族をやるにしても、このままずっとサヤのケツという訳にもいかないし、母親にも無免許運転はするなと言われた手前、なんとなくメイファンから与えられた一ヶ月の暇を使って中型免許を取得する事にしたのだ。
「帰り運転させてよ、サヤの単車」
「いいよ~」
まあ、直管で整備不良の族車を運転する時点で、免許のある無しはあまり関係ないのだが。
「アンリー、メットは?」
「いらね」
「免許返してきなよ」



