紫禁嬢─魅せられし夜





風香に仕事を斡旋する様な口ぶりのメイファン。


警戒した表情を浮かべる風香に代わり、相方のリリカが質問した。







「どんな仕事すか?」



「色々あるよ。

いずれ他のメンバーにも割り当てる予定だったシノギがいくつか溜まってる」



「‥‥シノギ?」







聞き捨てならないセリフが飛び出し、明理が即座に反応した。







「えっ‥ウチらに割り当てる予定って‥」



「もう少し人数が増えてから言うつもりだったけど、丁度いい機会だから説明するよ。

全員、前に来て座って」



『‥‥‥‥』








言われるがまま、私達は全員メイファンとセイラの前に集まって座り込んだ。








「これからみんなには歩合で動いてもらう」







私が聞き返す。







「歩合?」



「仕事をちゃんとこなしたり、単独で新メンバーを捕まえてきたり、紫禁嬢にとってプラスな事をする度に私が報酬を出すの」







即座に反応するサヤ。







「え、マジ?金くれんの?」








イエスという言葉の代わりに、ニヒルな微笑みで返事をするメイファン。








「会社じゃないから金額とか細かい部分は適当になるけど、他の暴走族なら無報酬でやらされる様な事にも私は対価を支払うつもり。

もちろん嫌な仕事は拒否してくれてもかまわないけど、あまりダラけちゃうと自分に返ってきちゃうかもね」



「どういう意味?」



「それはこの子たちのとっぷくが仕上がった時にまた話す」



「‥‥ふうん」