紫禁嬢─魅せられし夜





それから数日後の深夜。


この日は暴走族が走る土曜の夜ではなかった為か、私たちは私服のまま公民館の駐車場へ集合させられた。







「どんな奴らなの?死風恋堕って」







駐車場の奥の方で、メイファンを中心に待機している間、呼び出したという今日の相手と面識のある明理に尋ねた。







「私もそんなに詳しくないけど、頭の風香って奴と相方のリリカってのが居るんだけど、この二人は要注意かな」



「強いの?」



「いや、強いかどうかは知らないけど、手癖悪いし後輩はもちろん、タメの仲間もパシリにするくらい性格悪いらしい」



「へえ。仲間にしない方よくね?

家に呼ぶ度にマニキュアの数が減ってくタイプのお友達じゃん」







私達の会話にクスクスと笑うメイファン。


何やらご機嫌なご様子。







「まあ、年下だけで数もそんな居ないし、今日は楽に潰せんじゃないかな」



「それでも明理は弱いから私の後ろで隠れてた方いいんじゃない?

それかサヤのマネして死んだフリ」



「‥そうだね。

最初から倒れてスタンバイしとくわ」