紫禁嬢─魅せられし夜





その後、ミーティングを終えた私達は店の外へ出て、駐輪場の前で少しだけ立ち話をした。






「そういや、この街にはどんくらいチームあるんだ?」






セイラの問いにサヤが答えた。







「南部も含めると10チームくらいかな。

実際にまだ単車とか準備してなくて、名前だけのチーム入れたらもっと有るだろうけど」



「一番人数が多いチームは?」



「黒宝石ってチーム。

地元構成じゃなく、県内全域からの寄せ集め集団で、数は30人くらい」



「ふうん。そいつら飲み込む方が手っ取り早いんじゃねえか?」







セイラの発言にメイファンが答えた。







「そいつらの中にネネ達みたいな人間が居れば、二度手間を繰り返す事になるからね。

デカいチームはなるべく後まわし」



「なるほどな」







座り込んで話を聞いていた私は、火のついていないタバコを咥えたままメイファンを見上げた。







「てゆうかさ、メイファンはあと何人、配下を作りたいの」



「1000人くらいかな」



「ハハッ、みんなで走るの大変そ」







表情から冗談と受け取った私は笑いながら聞き流した。







「このあと春たちと合流するけど、セイラ達も行く?」



「いや、ウチらは用あるから」



「そっか」







そう言ってサヤの誘いを断った二人は、単車に跨がりルシファーの駐輪場から走り去った。








(私生活が謎なんだよね、あの二人)