紫禁嬢─魅せられし夜





翌日。



サヤの家で連絡を待っていると、お昼過ぎにメイファンから連絡が入り、私達はルシファーへ向かった。







「いらっしゃいませー」








いつもの定位置に座る二人。


私達もなんとなく、いつもの流れで私がメイファンの隣、サヤがセイラの隣に着席した。








「昨日のあれ、どういう事?」







開口一番、私はメイファンに尋ねた。







「焔のメンバー、どうだった?」



「ハァ?

どうって、根性ある奴らだったけど」



「もしあのままギリギリ勝ったとして、あいつら大人しく私の下に付いたと思う?」



「‥‥‥‥」








あれは絶対にそんなタイプではない。


ネネだけじゃなく他の仲間も、サヤや明理たちとは不良としてのレベルが違う気がする。







「ならないだろうね」



「私もそう思った。それ故の一時撤退」



「なら、ウチらん時みたいに脅迫でもする?」



「脅迫?なんの事かな」



「うわ~、白々しい‥‥

これ見よがしにバック見せつけといて」







私の発言に、フッと鼻で笑ってコーヒーを飲み始めるメイファン。


私達を仲間に引き込んだ時の方法を取らないとすれば、残りはおそらく一つしかない。


そう思った矢先、サヤが問いかけた。








「なら、どうすんの?」



「焔は保留。

もう少し人数を集めてから再戦してもらう」








隣から横やりを入れる私。







「人数増やして多勢に無勢で圧勝しろって?

そんなんであんな気合入った連中が大人しく下に付くのかね~」



「本当に恐ろしい状況に直面すれば、人の意思なんて簡単にねじ曲がるよ」




「‥‥ふうん」