紫禁嬢─魅せられし夜






その時だった。







「え‥‥‥」



「‥‥?」








私と向き合う敵の背後にいつの間にかメイファンが立っていて、

私の視線に気付いたそいつが斜め後ろを振り向くと、その瞬間、メイファンは女の腹に強烈な蹴りをぶち込んだ。








「!!!」







まるで大砲を喰らったかの様な衝撃で蹴り飛ばされた敵は、直線上に居たネネの所まで吹っ飛んでいった。









「カッ、カナエ‥」



「ぅ‥‥うぅ‥‥‥オエー‥‥」



「‥‥‥」








狙って飛ばした。


メイファンはまるで空き缶をゴミ箱へ投げ入れるかのごとく、人間をネネに向けて蹴り飛ばした。






(‥‥‥‥)






尋常じゃない速度と重さの蹴りを喰らったカナエという女は、その場で嘔吐しながら崩れ落ちた。








「今夜は引き分けって事にしない?」



「‥‥‥‥」