紫禁嬢─魅せられし夜






セイラ対ネネのタイマンが始まると同時に他の奴らも乱闘を開始し、私は少し下がったところでメイファンと戦況を見守った。







(こんなゴチャゴチャした所に突っ込んでいっても、思い通りに戦うのは難しそうだしな)







セイラの方は放っておいてもどうせ勝つだろうから、私はサヤ達の戦いに目を向けた。







(‥あ~、やっぱ強いわ、こいつら)






最初こそ、ゴチャゴチャした乱闘でどちらが優勢かなんて分かりにくかったが、時間が経過するにつれて力の差が少しずつ現れ始めた。







(てゆうか、一人も倒せてないじゃん‥。

サヤのあれは‥‥死んだふりか?)







次第に倒れたまま起き上がれない者が出始めるが、それらは全てこちら側の人間だった。









「そろそろ行ってあげれば?」







私の斜め後ろで、スタンドをかけたバケヨンに腰掛け、悠長にタバコを吸い始めるメイファン。








「あんたは今日も戦わないの?」



「私が負けたら終わっちゃうしね。

その為のあんたらでしょ」



「ふうん。

あんたが負けるとは思えないけどね~」



「‥‥‥‥」








私にフフッと笑いかけるメイファン。


おそらく誰と戦っても負けない自信はあるだろうに、頑なに戦おうとしない。


王様気分なのか社長気分なのか、いい御身分だ。








「さ~てと、んじゃそろそろ私も参加するか」