こちらの単車が全て到着し、なだれ込む形で焔の前に現れると、彼女らは特に焦る様子もなく、腕を組む者、特攻服のポケットに両手を入れる者、咥えタバコのままこちらを睨みつける者、それぞれみんな落ち着いてる感じに見えた。
「ネネってのはどいつ?」
バケヨンの後ろから降りたセイラが一歩前へ出ると、当時は珍しい金髪に、少しだけウェーブがかかる髪の女が返事をした。
「私だよ。あんたらは?」
「紫禁嬢」
「‥‥‥‥」
メイファンを除いた16人は、各々が単車から降りて取り囲む様に焔の周囲に広がった。
「それで、ウチらになんか用?」
「見りゃわかんだろ、ヤリに来たんだよ」
「理由は?」
「テメーらを吸収しに来た」
「‥‥ふうん」
事前情報から想像していたタイプとは異なり、ネネの第一印象は温厚そうで物静かなタイプ。
こちらに対し高圧的な態度を取る様子もなく、セイラとの会話を淡々と続けた。
「悪いけど、そういう理由なら他を当たってくれないか」
「ハァ?なに逃げてんだよテメー」
「勝とうが負けようが、ウチらはあんたらと連むつもりはないし、この特服を脱ぐつもりもない」
「ハハッ、カッケーな。
しかも、自分らに勝てる可能性があるとか勘違いまでしてやがる」
「‥‥‥‥」



