紫禁嬢─魅せられし夜





翌日。


私の家にサヤから電話が入り、メイファンとセイラがルシファーで待っているとの事で、私たちもそこへ呼ばれ、サヤが単車で迎えに来た。







「おはよう」



「またなんか指令でも出されるんかね」



「ミーティングって言ってたよ。

とりあえず乗りなよ」







エミリアの溜まり場は引き続き、紫禁嬢の溜まり場として使われる事となり、呼び出しの時はルシファーに集合をかけられる事が多い。







「いらっしゃいませー」






道路沿いにある駐輪スペースと平行してある扉を開くと、入ってすぐ右手にカウンター席が並び、左側にはテーブル席が並ぶ。



メイファンは入って一番奥のテーブル、窓際の席をお気に召したらしく、よくそこに座って向かいにセイラを座らせる。







「よう、おつかれ」






セイラに声をかけられ、私はメイファンの隣、サヤはセイラの隣に着席して飲み物を注文した。






「さっき明理に連絡したら、とりあえず無地の特服(とっぷく)だけ今日買いに行くってよ」






セイラの発言に私が聞き返す。






「明理って誰?」



「昨日の総長」



「‥‥ああ、あいつか」







特攻服に刺繍を入れるには割と時間もかかる。


その為、私たちもこの二人と会ってから活動するまでに少し時間がかかった。







「これで17人?」







口に付けていたコーヒーカップを置き、メイファンがそう言ってそれにセイラが答えた。







「ああ」



「前にここで、最強がどうのって話していたけど、そいつらの人数は?」







メイファンの問いに、向かいのサヤが答えた。






「ああ、ネネ?

焔(ほむら)はたしか、10人前後かな」



「なら、次はその焔ってチームにしようか」



「え、マジ‥強いよ?」



「もともとはエミリアだけでやるつもりだったんでしょ?

セイラも居るし、その時より状況は良くなってるはずだけど」



「‥まあ、たしかにそうなんだけど‥‥」