紫禁嬢─魅せられし夜





あの日、メイファンが日を改めて伝えるといった指令はこれ。


他のチームを潰し、紫禁嬢に吸収しろとの事。







「旗揚げしたばっかの新参チームが、名前売りたさに噛みついてきたってとこか。

いいよ、相手になってあげる」







サヤ達の情報によると、呼び出したチームのメンバーは全部で6人。


そいつらは全員、ここに揃っている様だった。







「‥さてと、やるか。

サヤ達、お前らは何もしなくていいぞ。


私とアンリだけでやる」



「ハッ?なんで私」



「忘れたのかよ、メイファンの指示。

`極力、力の差を見せつけて屈服させろ´」



「ハァ‥‥めんどくせ」







仲間の春子が言った通り、セイラは以前、プロレスの団体に所属していたらしく、先輩への暴力沙汰を起こして破門になったとの事。


そこをメイファンに拾われ、私生活も含めて色々と世話になっているらしい。








「‥よいしょっと」



「!!」







一方、私はこれまで男を相手にしていた為か、体重の軽い素人の女を投げ飛ばす事に対し、あまりにも簡単すぎて拍子抜けしていた。







「はい次ー、そこの厚化粧」



「テッメー‥‥」






それと同時に、再確認していた。


やはり私は強い。


あの女が異常なだけで、同じ女が相手なら私は誰と戦っても負けはしないと。







「ほらほら、簡単に奥襟掴ませちゃダメだよ」



「ッ‥‥」



「投げられちゃうよ、こんな風に」



「!?」







不良だろうと厚化粧だろうと、所詮は非力な女の子。


たかだか3人の割り当てくらい、2分あれば事足りる。







「さ~てと、向こうは‥‥」