紫禁嬢─魅せられし夜





私はメイファンが好きだった。


過去形ではなく、好きになったのが過去だと最近になって思い出した。







「メイファーン、乗って。

慣らし運転するから付き合ってよ」







それに気づいた事もあり、メイファンのグチや不満を漏らすあいつらに、嫌気がさしてきたというのもある。







「初めてだね、アンリのケツ」



「お腹に手、回していいよ」



「アハハ、LTDの後部シートは必要ないでしょ」







それに、少し人数が減ったところで何も変わらない。


これからメイファンが創る上部組織にサヤ達が上げられる可能性は無いのだから、辞めたいなら辞めさせればいい。

それにより私のストレスも減る。


そう思っての決断。








「アンリはいいの、辞めさせて」



「メイファン見てる方が面白い」



「そっか」