紫禁嬢─魅せられし夜





勝てると言って任せてもらったのは私。 

メイファンを責めれる様な立場じゃない。



たんに私が弱かっただけの話だ。








「起きないね。

話は今度にして、帰ろうか」



「‥‥‥‥」








意識を失ったままのネネを見ながら、メイファンはそう言って私たちを引き上げさせた。








「だから言ったろ、お前よりツエーって」








帰り際、セイラが隣に並んで言ってきた。








「‥‥そうですね。クマよりは強いけど」



「あ?今から勝負すっか?」



「やらねえし‥めんどくさい」








今までは多勢に無勢でも、それが不良の世界の力なんだと、紫禁嬢を卑怯だと思う事はなかった。



なのに、









(‥‥スゲー気分悪い)









こういう世界でネネみたいにいい奴は毒だ。


敵はみんな嫌な奴であってほしい。









「ダメだ、イライラする。

やっぱあのクマとタイマン張ろっかな」



「‥やめときなって、

そんなボロボロの状態で‥」