紫禁嬢─魅せられし夜





まだヤンキーという言葉すら使われていなかった荒れた時代。

当時の血気盛んな不良を相手に、一般人の方から絡んでくる事なんてあり得ない事だった。






「‥エミリアちゃん達は、ここに居る9人だけ?」






そう言いながら振り向く彼女の顔は、これまで私が見てきた人間とはかけ離れて美しく、それを感じたのはどうやら私だけではなく、ここに居る全員がその美貌に一瞬とまどいを見せた。






「だ‥だったら何だよ」



「全員揃ってるなら、話は早いなと思って」



「‥‥?」



(1.2.3.4.5.6.‥‥

あ‥サヤの奴、私まで数に入れてやがる‥‥)