嫌いなものは病院なの-Second-

神谷先生side



案の定グズグズの玲菜ちゃん。
女性の看護師さんに変わろうか?って言ったけど、それはイヤみたい(^-^;


看「ちょっと足開くねー。ごめんねー」
「きれいに拭いていくね。」


玲「、、、っ!!」

澤「玲菜ちゃん、おててはここねー!」

気持ち悪いのか手を出してきたけど、すぐに澤木先生に捕まった。


「抜くからちょっと気持ち悪いかもだけど我慢ねー。」
玲「、、、ん――やぁーー!」


「はい、がんばりました!スッキリしたでしょ?どう?お話しできた?」
澤「フフっ全くです(笑)これからだもんねー!」


相変わらずだね(笑)



澤木side



―午後

「五十嵐玲菜さんのお迎えに来ました!」
詰所に声をかけると、結城先生が一緒に来てくれるとのこと。

潤「初めてなので少し一緒にいますね!」
「ありがとうございます」

ありがたい!!


潤「れーな!リハビリだって!」
「玲菜ちゃん、お迎えに来ましたよ!」
玲「、、、(コクン)」


表情硬いなー。
車いすに乗ってリハビリルームに移動する。

「玲菜ちゃん、ここがリハビリをするところだよ!今日からここで頑張ろうね!」


「リハビリって何するの?痛いことするの?」不安そうな表情で結城先生に聞いてる玲菜ちゃん。

潤「それは俺はわかんないから凛くんに聞いてみて?な?」

「リハビリはね、硬くなった身体の筋肉をほぐしたり、歩く練習をしたり、それぞれ違うけど、玲菜ちゃんは初めてだからマッサージから始めようね!」

玲菜ちゃんをマットに移動させてまずは全身の筋肉の状態を確認する。
やっぱり関節が少し硬くなってしまっているようで、、、。

玲「痛い!ったい!!イヤ!」

「痛いってことは固まってるってことだからしっかりほぐそうねー!」
玲「んー!!!無理!!痛くないから終わりにするのー!!」


(笑)
潤「おいおい、痛くないって言ったら終わりだと思うなよー(-_-)」
玲「いやいや!ヤダってば!!お願いー泣」


結構痛いようで涙がポロリと出ちゃったけど、

「痛いよねーほぐれてきてるから、あと10回頑張るよー!」


玲「むーーーりーーー!潤くん交代!!どいてよー!」

どいてって言われた(・・;)


潤「こーら、そんなこと言わないのー。頑張れてるよ!」
「9、、、10!「おわり!帰る!」」

早い(笑)
「最後に少しだけ歩いてみようか!」


手すりのついた歩行訓練スペースまで移動。

「ゆっくり立ってみてー。そう!じゃあ、ゆっくり歩いてみようか!」
玲「、、、っ。っよいしょ。」
潤「思った以上に筋肉無くなっちゃってるね、、、」

筋肉もないし、関節も可動域が狭くなってしまってぎこちない。

「オッケー!よく頑張りました!毎日頑張ればすぐにもとに戻ると思うから頑張ろうね!」
玲「、、えっ、毎日?!」

あれ?今日だけのつもりだった?

玲「もう来ないよ?やだったもん!」


潤「ありゃー。でもさ、毎日頑張って家に帰れるように凛くんが考えてくれてるんだよ?」
「また明日、同じ時間にお迎えにいくから頑張ろうね!」


「逆に歩けてたら脱走してましたよ(笑)」って結城先生が小声で教えてくれた。



玲菜side




リハビリ痛すぎる。
もうぜ――――ったい行かないから!

帰りは潤くんに病棟まで車いす押してもらった。

「ねぇ潤くん、本当に行きたくない。」

潤「んぅ?リハビリのこと?、、、俺は頑張ってほしいけどなぁ。もちろん悠馬だって、神谷先生だって同じ気持ちだと思うよ?」
「でも、、、」

久しぶりにすっごく疲れて、病室に戻るといつの間にか寝てしまっていた。