時雨るる虹はどこか


「じゃあ、わたしはそろそろ帰るね!」

そう言って、わたしはパソコンを閉じ、トートバッグにしまう。

「うん、ありがとう!じゃあ、また明日ね!」
「うん!また明日ね!」

そう言い、わたしは虹子を撫で回してから、和音の家を出て自宅へと帰った。

自宅に着くと、わたしはトートバッグをソファーに置き、ベッドへと倒れ込んだ。

和音の家に泊まるのはだいぶ慣れてきたけど、やっぱり自分の家が一番だなぁ。

そう思い、部屋着に着替えてから布団に入って一眠りしようとした時だった。

外からドーン!という大きな音が聞こえ、飛び起きた。

え?!事故?!

そう思っていると、家がミシミシと鳴り出し、そして突然家が大きく揺れだしたのだ。

地震だ!!!

わたしは慌てて、リビングへ行き、テーブルの下へと身を隠した。

その間にも大きな揺れは止まらず、テレビや棚がバタンバタンと倒れ、好きで飾っていた観葉植物たちも次々と倒れ、床は土まみれ。

すると、天井からギシッと嫌な音がし、嫌な予感と共に天井が落ちてきて、わたしが住む一階部分は潰された。

その瞬間の衝撃でわたしは、気を失ってしまった。

虹子、、、和音、、、

どうか、無事でいて、、、