「おい漣、お前のせいやけんね。昨日風呂入るときめっちゃ大変やったっちゃけん。ここ来るまでずっと周りに変な目で見られとったっちゃ。昼メシ、ガチで奢れよ。逃がさんけんな」
「青空くん!!!」
「な、なんやその、犬みたいな目…も、文句言ったのになぁ…」
青空くんも集まり、いつもの4人組という安心感に嬉しさが込み上げてくる。
「あのね、みんな」
私の言葉に皆が耳を傾ける。
昔ならそんなことなかったのに。
この状況を昔の私が知ったら信じてくれないだろうな。
「あの、今日話したいことあるの。
中学生の時の私のこと、みんなに知ってもらいたい」
「無理に話さなくてもいいのよ?」
「ありがとう貝崎さん。
でもやっぱり、話したいの。
みんなのことが大好きだから」
「長話は勘弁やけんね」
「楓は黙って?
胡桃ちゃん。昨日も言ったけどさ、俺たちは胡桃ちゃんのこと何があっても嫌いになることはないよ」
「ありがとう、みんな」

