_________ちょうど2年前
ある時から、クラスの雰囲気がおかしいなって思った。
親友だと思っていた子からの視線がいつもと違うし、なんだか避けられているような、そんな感じ。
ただの偶然だって、最初は思っていたのに。
親友のたった一言で、私はいじめを受けているって気付いた。
ただ、気付いたのが遅すぎたんだ。
「このネガティブな性格、どうにかならないかな」
え……?
この親友の言葉の後に続くように教室中に私に関する言葉が飛び交っていく。
「かまってちゃん」
「また落ち込んでる」
「どうせ私の話を聞いても否定しかしないんだから」
聞こえているのに、頭の中が真っ黒で整理しようにもできなくなる。
急すぎないか。
なぜ、こうなってしまったんだ。
私が何をしたんだと言うんだ。
助けて!
…助けて!!!
叫びたくても声は出なくて、息が荒くなる自分を、もう1人の自分が別の視点から見ているかのような変な感覚になった。
クラスメイトの笑い声が大きくなり、私が嫌われた理由が明確に分かると、この場所にはいられないと判断したのだ。
言い返す強さがない私は、どんどん自分を閉じ込めてしまった。
その結果、親友とは話すきっかけも作れないまま
私は保健室登校となり、私の過去を知らない地元から離れた高校を選ぶことにした。

