「あのさ...入らないなら、

 通してくんない?

 これ、結構重いんだよね。」


そう言って、男はちらっと手元を見る。



つられて俺も手元を見ると、

男は何やらでかい袋を両手に持っている。



袋はどちらもパンパンになる程

ものが詰め込まれていて、

かなり重そうだ。




「あ、はい。」


俺は素直に端によけた。