「じゃあ...」 メルさんが何かを言いかけて、 その言葉を飲み込んだ。 メルさんの視線が、俺を捉えている。 「...」 「...」 お互いに、見合ったまま 何も言わない。 愛理はそんな俺らを放って、 「いい匂い〜」 とキッチンの方へ行ってしまった。 「...」 相手に息をつかせないくらい 喋り倒すメルさんが何も言わない。 ただ黙って、じっと俺を見ている。 全身から、気持ちの悪い汗が出ているような 気がする。 その重い空気を破って、 メルさんが口を開く。 「...ストーカー?」