「何?今日からここに住むの?」
「大学生?」
「私は、メル。大学3年生。よろしくね!」
「どこから来たの?」
「ねえ、めっちゃモテるでしょ?」
ギャルは俺の返しを待たずに、
どんどんと質問を浴びせかける。
どう接すればいいのか
戸惑っているうちに、
どんどんと話が進んでいく。
会話のテンポについていけず、
しどろもどろしていると
「おいおい、落ち着けよ。
まだ初日なんだから。」
と、男が助け舟を出してくれた。
「あ、そっか、ごめーん。」
メルと名乗ったそのギャルは、
軽い感じでそう言うと、
今度はアイスを食べている少年に近づき
何かちょっかいをかけている。



