七日間だけの、 恋予報

扉を開けるとそこには幼なじみの夜邊拓哉(よるべたくや)がスマホを見つめて静かに立っていた。

「あ、たく。何してるの？」

そう幼なじみに声をかけると、唐突に声をかけられたことを驚くように肩を震わせ。

「うわっ、お前いたのかよ。」

そう言葉を発した。
不都合だったらしく、何を見ていたのか気になりスマホをのぞき込むとそこにはアリスの写真があった。

「ははぁ～成程ね。」

何を隠そうこの幼なじみは、アリスにぞっこんなんだから。
もうすでに何百回も告白して振られている。
ちょっと哀れだ。

「大丈夫だよ今更隠さなくても、みんな知ってるしね」

何をいまさら。と思いながらそう言うと

「いやそういう問題じゃねぇし。」

そう怒りながら返される。

「もういい!部活行くぞ！」

やけくそのようにそう返事をして先を歩きだす幼なじみを見て、さっきの自分もあんなんだったのかと少し後悔しつつも学校へ向かった