七日間だけの、 恋予報

朝ごはんを食べ終わった。
二階に上がってカバンを取ってこようと立ち上がったところで兄さんから声がかかる。

「あ、ノアついでにアリスおこしてきてくれるか?」

そう聞かれたので

「了解」

と答え、自室に戻る前に姉の部屋の前で立ち止まって

「姉さん!朝だよ!たくが起こしに来る前に起きなよ!」

と叫び、部屋でカバンを持った。
ふと目に入ったのは鏡で、鏡の前に立って身だしなみを整える。
最後にネクタイを締め直すと、部屋の戸を開けて玄関へ向かった。
途中ですれ違った兄に「いってきます」と声をかけ家を出た。
僕を肯定するような澄んだ青空を見上げながら僕は咲空さんの家に向かった。