七日間だけの、 恋予報

朝、朝食の匂いに誘われて僕は目を覚ました。
ずいぶんと清々しい朝だ。
昨日と一昨日では考えられない朝だけど、まあ日を重ねるにつれて不安要素が減っていってるのだから当たり前だろう。
増えるものといえば、時間切れへの焦りくらいなものだ。
いや正直これが1番大きい。
だって、友達に逆戻りだけは絶対に避けたい。
そんなことを考えつつ制服に着替える。
着替えてる間に考えることは、やっぱり咲空さんについてで、つくづく変わらないなと改めて実感する。
そして、着替えながら今日も家に行こうと決意を固めた。
とはいえ、服を着ながらという状況が状況なだけあって、あまりしまらないのだけれどしかたがない。
それにしまろうがしまるまいがすることは何一つ変わらず、咲空さん宅のインターホンを押すことだけなのだ。
まぁこれがかなり難易度が高いというのが難点だ。
正直もっとかっこよく一発でインターホンをならせればどれだけよかったかわからない。
正直昨日なんかかっこ悪すぎて自分に情けなくなったくらいだ。
本当にダメだなぁと思う。
学校ではイケメンだのハイスペだの持ち上げられるけれど、本当は全然そんなことはなくて、もちろんヒモとかとは部類が違うけれど、ダメ人間であることに変わりはないなと思った。