七日間だけの、 恋予報

味噌の香りを嗅ぎながら姉が聞く。

「ねぇノア？そういえば咲空ちゃんとはどうなの？昨日からお試し期間とやらなんでしょ？」

そうニヤニヤと面白いものを見つけたような顔をしながら聞いてきた。
そんな姉にムッとして言い返す。

「姉さんこそ、たくとはどうなの？最近もまた告白してきたらしいじゃん」

こっちも負けじと向こうをいじる気で行く。

「いや普通に振ったよ」

「うわ、たく可哀想。なんで姉さんなんか好きになったんだろ」

そう失礼前提で本人に向かってそう言った。
ちなみにこれはずっと疑問だった。
態度はでかいし、自己肯定感が高いし、騒がしいし。
正直少し謎である。
僕も好きだけど尊敬はしていない。
そのレベルの姉なのだ。

「ちょっと待って！？それすごい失礼じゃない！？」

頬を膨らませて姉はそう言った。
どうやら失言に気づいてしまったらしい。
しまった。
僕は慌ててフォローに入った。

「いやそうじゃなくてね、いやそうなんだけど。まぁお似合いではあるし・・・」

そうフォローできたか怪しいフォローをすると。
場の空気が悪すぎて気まずいため、食事を終わらせ、2階に上がった

「あーやらかした」
僕はそう呟いた。