君に出会ったその日から

そうして色々ありつつもお店に着いた。お店は人気店だけあって混んでいたもののなんとか入ることができた。
4人掛けのテーブルに着くとお水が運ばれてメニューを渡された。そこには美味しいそうな料理の写真が並んでいた。各々メニューを眺める。
「これも食べたいけどこれも気になるし…」
「もし迷ってるなら両方頼んで僕と半分こしよう。」
「いいの？じゃあそうする。」
「笹白さんももし迷ってるなら俺と半分こしましょうよ〜」
「いや、私はそんなに迷ってないし1人で全部食べれるから。」
と向かいの2人が話しているのを微笑ましく思いながら話しかけた。
「決まった？店員さん呼んでもいい？」
「うん」
そうして全員の注文を終えて料理がくるまでの間、もうすぐ開催されるビジネスコンテストの話になった。
「そういえばもうすぐビジコンだね。」
「3人はスタッフやるんだっけ？」
「うん。海斗君もやるの？」
「残〜念。当日は発表者側なんだ。」
「えぇ。すごいね。」
「友達に頼まれたんだ。出てくれって。」
海斗君は春希と同じくらい人望が厚い。それに加えて陽キャラで誰とでもすぐ打ち解けてしまう。ある意味才能だと思う。
「そうだとしてもすごいよ。頑張ってね！」
「ありがとう。優勝できるように頑張るよ。茉子ちゃんは優しいなぁ。」
その瞬間、2人の視線が鋭くなったのを感じる。