君に出会ったその日から

家に入った後、私はフラフラしながら部屋のベッドに倒れ込んだ。
今日は色々なことがあって心をたくさん使った。私の人生は常に低空飛行で何かあるとすぐに疲れるし病みそうになる。人より頑張ってやっと普通になれるような感じなのでそれが長くは続かない。休みは人よりもたくさん必要だと思っている。誰にも言ってはいないけど実はこんな調子でちゃんと働けるのかどうかとても不安でたまらない。
私だって今日はあんなことになるとは思っていなかったしとても驚いた。
でも内藤君の真剣な姿を見たら私も前に進まなければとそう思った。私にとって許すことがその一歩だったことは確実だ。何よりそれをできた自分を褒めてあげたい。
そのうち何も考えたくなくなってせめて明日は平穏なことを願って目を閉じた。 
あんなことが起こるとも知らずに…