君に出会ったその日から

「大丈夫だった?あいつになんか言われたり…」
「大丈夫だよ。待っててくれてありがとう。疲れたからもう帰ろう。」
「それなら今日は僕が押すよ。」
「いやいいよ。大丈夫。」
「いいから。甘えて。」
「そう?じゃあお願いします。」
「うん。行くよ。」
そして春希に駅まで車いすを押してもらうことにした。
「あいつと何話したの?」
ぼんやり乗っていると後ろから話しかけてきた。
「最初の時の話の続きだよ。謝られて真剣だったから許した。それで告白された。」
「はっ?えっ?告白?」
「うん。」
「それでどうしたの?」
「断ったよ。私、好きな人いるし。」
「えっ好きな人いるの?誰?大学の人?」
慌てふためく春希を見ていたら面白くて笑ってしまった。
「秘密!」
「えぇ…知りたいのに…」
「教えな〜い。」
「それにしてもあいつ告白までするなんて…なんでそんな展開になったの?」
「私も驚きだよ。でも私に嫌なことしてたのは好きだったかららしい。」
「はぁ?なんだそれ?ありえない。あいつやっぱり1発殴らないと気がすまない。」 
「いやいや落ち着いて。大丈夫だから。それよりも早く帰りたい。」
「あぁそうだな。ごめん。早く帰ろう。」
そうしてそのまま春希に押してもらいながら電車に乗り、家に到着した。
「今日は色々ありがとう。明日ね。」
「またね。車いすは僕が片付けておくからゆっくり休んでね。」
「助かる。ありがと。よろしくね。」
そして私は家に入った。